さて今回、初めて見た全国高校選抜大会の女子側について、気になったポイントをリストしてみました。
今回特に剣道始めたばかりの頃のような好奇心のみのエンタメ視点で、まともな剣道雑誌やブログではどうでもいいことばかりかと思いますが(笑)
・全国レベルの女子にはショートカットしかいない!
・女子の試合中の祈るポーズはかわいいけど・・
・全国レベルの男子より強い女性剣士はいる?
・上段の構えを取る人が増えている?
全国レベルの女子にはショートカットしかいない!
全国大会と言えば、強豪校揃い。
初出場校などいても1校ぐらいだと思うので、長髪を後ろにまとめたポニーテールの子なんてごく少数だろうと想像していたのですが、見事に一人もいませんでした(汗;)。
プログラムも買って、全チームの選手を確認してみたのですが本当に全員ショートカット!
男子は坊主が多いのは想像通りでしたが、女子も見事に長髪一人もおらず。
あと茶髪も全然おらず、全員黒髪だったのはちょっとホッとしました。
まぁ栗色ぐらいなら少しくらいいてもいいと思いましたが下級生の子にも一人もいませんでしたね。
ただ全員ショートカットというのも、さすがにちょっとさみしいかなと・・・。
剣道関係者の大人は口を揃えて「よいよー、やっぱりそうでないと!」と言うと思いますが、やっぱり女性ですからもう少しバリエーションがあってもいいかと思うのですよ。
まぁこれからは剣道の世界競技人口が増えてきている上、国内にも外人さんの血がたくさん入ってきていますから、そろそろ外見上も多様化してくる可能性は高いと思います。
審判の心象を気にしているのか、強豪校ならではの伝統ルールなのかどうかはわかりませんが、ポニーテールだから気に入らないとばかりに旗上げないなんてことはさすがにないのではないかと・・。
ただ全国大会で絶対勝つという気合いを入れるためにベリーショートにした子も少なくない気がしました。
なぜならリアルに聞こえてきた会話が次のようなもの。
私は観客席の一番上の後ろの通路に立って試合を見ていたのですが、目の前に強烈にバリカンで刈り上げたベリーショートカットで男子みたいな女子二人がいました。
たぶん1年生でしょう。
そこに右隣にやってきた先輩らしい学生服の男子が、声をかけました。
「おぉ、なんだお前かー!男かと思った・・(汗;)。髪切ったの?」
「そーなんですー(笑)」
「やっぱ気合い入れるため?」
「そうですそうです!」
だそうで、やっぱり必勝を期して応援する下級生も自らこうして気合い入れているんですね。
全国大会に出る学校はどの学校も絶対勝ちたいですから、願かけの意味もあるのでしょう。。
でも男としては長髪で美形の女性剣士なんて漫画のキャラクターに出てきそうな人が一人ぐらいいてもいーんじゃないかと。。
そういえば元SKE48の松井玲奈が剣道していましたがこういうイメージいいですね、観客も増えますよ。
ミーハーと言われようがそういう剣道をしたことのない人が剣道を始めるきっかけになるような憧れるような人材がいるに越したことないと思うわけです。
あんまりいつまでも堅過ぎると剣道人口ますます減ってっちゃいますから(汗;)
女子の試合中の祈るポーズはかわいいけど・・
ベスト8の試合で気づいたのですが、代表選になり、より近年よく優勝もしている有名校側に対して、祈る気持ちがそのまんま出ちゃってるこの姿!
女の子らしく、かわいーと思ったのですが、勝負は非情です。
やはり、祈るポーズをしている側が1本取られて負けてしまいました。
きびしいことを言えば、こうして祈っている時点でもう負けていると思うのですよ私は。
なぜならもはや神仏か何かに祈るしかないという感じで仲間の勝利を信じてないじゃないですか。
勝つにはもう奇跡にすがるしかないって感じに見えます。
ですので、祈るのは心の中だけにすべきではないかとちょっと思いました。
最後まで強気でないと勝負には勝てないからです。
祈られている選手側もここまでされちゃうとプレッシャーが大きいですし勝率は返って下がるような気がします。
ただ決勝で優勝した中村学園高校も大将戦を見てるチーム仲間の四人の内、三人がこの祈りのポーズしてて勝ちましたし、このポーズしたら絶対負けってわけじゃないので別に好きにすればいいんですけど(笑)
全国レベルの男子より強い女性剣士はいる?
こういう比較はあまり好まれないと思いますし、剣道雑誌であればタブーの話なのかもしれません。
なのでそこであえて、エンタメ剣道サイトならではの素直な好奇心から、この点にふれちゃおうかなと。
と言うのも、自分の剣道現役の中学、高校時代はもう全国レベルなんて見たことがなかったので、妄想空想がすごかったわけです。
全国トップレベルになったらもうほとんど男だろっていうぐらい体格が良く、身長も高い怪物のような女性剣士をイメージしましたから(笑)。
きっと全国大会団体戦優勝校チームは、男子の全国大会1回戦敗退チームぐらいの男子には勝てるぐらい強いのだろうと思ってました。
そういう妄想を抱いたのも漫画「六三四の剣」の影響も大きいかもしれません。
六三四の母ちゃんが、「東北の鬼ユリ」と呼ばれ全日本で優勝している女子剣道界最強の女性で、道場で大人の若先生にも負けないぐらい強く、他にも六三四の幼少から少年時代は轟嵐子という天才少女がライバルでいたり、強豪校である八雲学院大学では風戸美奈というこれまた学生でもう全日本で優勝し、同大学の男子でさえ勝てない奴は多いという美人なのにたいそうな女傑として描かれていたのでそういったイメージもあり。
実際生で女子の全国レベルを見て思ったのですが、ちょっとホッとした部分と、ちょっぴりがっかりした部分がありました。
ちょっとホッとしたというのは、みんなちゃんと女の子だったなと・・(笑)。
確かに体格も大きく試合ぶりも激しくて男同士の試合かと思ったら女子の試合だった・・というのは2~3ありましたけど、八割方ちゃんと女性同士の試合とすぐわかる感じでした。
正直もっと「うぉー、オレの現役時代でも絶対勝てねぇー! あれ本当に女か?(汗;)」とビビるような超強烈な打ちを放つ怖い女性剣士がゴロゴロいると思ってたんです。
ちょっぴりがっかりしたのは、そういう化けもんじみた漫画のキャラになりそうな女性が最低でも10人ぐらいはいるかな・・と思っていたのですが、優勝した中村学園高校のチームでもそんなことはありませんでした。
ベスト4のチームでも150センチちょっとぐらいしかないのでは?と思う小さな子が大将やってましたし。
おそらく、全国大会優勝校でも、男子の県大会ベスト4にも勝てないのではないかと思います。
まぁ高校生ともなると女性と男性では体格、筋力に大きな開きが出てしまうので、これは致し方ないことなのでしょう。
もちろん今回の全国大会しか見ていないので過去にはもっともっと強い女性剣士もいたと思います。
それについてはわかりませんが、懸念としては世界大会でも今のところ女子も勝っているとはいえ、海外の女性は大きい人が多いですから、今後体格負けしないかちょっと心配です。
女子に上段が増えているのにびっくり
女子に上段の構えをとる人が多いのにびっくりしました。たまに2コートまたがって上段がいて、片方の試合は相上段だったり・・。

私が現役の30年前は県大会では一人も見なかったので、全国大会でもほとんどいなかったのではないかと思います。
当時の剣道雑誌でも女性の上段選手とか見たことなかったですしね。
相上段の試合もけっこうあって、中には背も高くない上にちょっと構えがまっすぐ振りかぶった形に近い状態で上段らしからぬ構えとえらくぴょんぴょん動き回る子もいて、あれはいかがなもんかな・・と。
「火の位」と呼ばれる上段をあんな感じにやられちゃうと正直一言申したくなりますね・・。
「六三四の剣」の読み過ぎかもしれませんが(笑)
おそらく女子だと突きをする選手がほとんどいないため、片手面が打てる握力、腕力のある子なら上段の方が勝ちやすくなっているからではないかと想像。
上段を取る選手も皆背が特別高いわけでもなく、中にはむしろ少し背が低い子までやっていました。

女性で片手面が打てるってそれだけですごいと思いますが、どうもなんだかなーとちょっぴり思わずにいられませんでした。
昔の先生方だったら苦言を申したかもしれません。
目上の人に上段を取るのは失礼にあたるというぐらいのめったにゆるされない構えですから、昔だったら怖い年輩の男の先生に女性ではるか歳下なのにそういう礼儀のようなものがあると知らずに無造作に上段なんかとったら突きまくられて痣だらけのボコボコにされてたでしょうね、女性といえど。
さっきの祈るポーズしかりこの上段の増加についても単に勝率を上げるためのような気がして女子側は少しスポーツ化してきてる気がしました。
長髪がいてもいいと軟弱なこと言っている点と矛盾していると感じるかもしれませんが。。
まぁこれも現役世代が好きにすればいい話なんで、ただ妙に上段にこだわりのある昭和世代のぼやきと思ってください(笑)