剣道部を辞めたいと考えている10代の人へ

部活辞めたい時のイメージ

このサイトや掲載について」のページで、剣道をやりきると歳とると長い人生振り返っていいことあるで~ということは書いたのだけど、そんな未来のこと書かれてもピンとこないというのが若い君たちには実際の思うところかもしれない。

なので、このページでは現時点で今のこの悩みをどう乗り越えたらいいか、管理人の視点から対処法について自分の経験を踏まえて、いくつかの方策を考えたのでやめる前に参考にしてみてほしい。

特に、ここでは中学、高校の部活で剣道をされている方向けに書いているが、それ以外の方も少しでも参考になれば幸いだ。

 

辞めたい理由は様々なケースがあるとは思うけど、ここでは以下のケースに大別してみる。

  1. 稽古がきついからもう嫌だ。うんざり!
  2. 先生、先輩の指導がきびしいからもう嫌だ!
  3. 先生、またはある先輩が嫌い!本当にムカつく!
  4. がんばって稽古してもちっとも上達しないからもうやめたい。
  5. 先輩や同期からいじめにあっている。
  6. 他にすごくやりたいことができた。

 

以下にそれぞれ管理人から意見を述べたい。

 

1.稽古がきついからもう嫌だ。うんざり!

まぁ、わかりますw ほんと嫌になるよね。

本当に剣道の稽古はきつい!

 

冬は冷たい道場の床を素足で歩かないといけないし、しかも汗を吸った道着は冷たい。夏は夏で熱い日中、さらに熱くなる重い防具をつけて、道場でいつになったら終わるんだ~というかかり稽古などめちゃくちゃしごかれてマジで死ぬ!とか私も思いましたもん・・。

鬼の夏合宿とか本当に逃げ出したくなりますし、実際逃げてしまった奴も過去いたそうな・・(笑)。

でもそこを乗り越えるからこそ自分の中にたいていのことに負けない自信が生まれ、自他ともに誇れる自分になれると認識してほしい!。

そして学校卒業後には、「あんときゃ、本当にきつかったなぁ・・」「ああ、マジで死ぬかと思った!」なんて後になって心から友達と笑いあえて、いつまでも飲み会なんかで長々と語り合える貴重な思い出ができる。

 

あと、ぶっちゃけ練習がきついのは剣道に限らずどのスポーツだって同じ

 

そもそも冬寒く夏暑いとかあたり前だし(笑)、足裏のマメがやぶけるとか、どのスポーツ、武道だってやってみればてなんらかの特異な嫌なとこがあるしね。

私の高校時代クラスでも一人、せっかく一番強かったのにあることが原因で剣道部をやめ、帰宅部になって残りの高校生活を時々アルバイトしたりして楽しそうに過ごした奴もいたけど、そんなフリーターみたいな生活、高校卒業したら好きなだけできる。卒業後やっぱり同期の仲間と飲むこともなくほとんど連絡つかないし、思い出も半分だと思うよ。

実際高校三年の卒業式の時、思わずその時のこと聞いたら、「本当は続けてりゃよかったってちょっとは思ってる。でもあの時はしょうがなかった・・(俺にはあの選択しかできなかった)」と言っていた・・。

 

あとこれはそれとは別の話になるけど、いまだに思い起こすのは高校三年生の夏、きつい稽古が終わった後のこと。

校門をでてすぐのところにある売店で同期の剣道部員同士二人で買って、

夏のさわやかな青空の下、飲んだポカリスエットの美味かったこと!

 

こんなうまいもんがあるかと思ったけど、あれよりうまいもんいまだに飲んだことがない

美しい青春の一コマってやつ(笑)。

きつい稽古を乗り越えた事実は必ずあなたにとって必ずプラスの価値が残る!

そう信じてほしい。

2.先生、先輩の指導がきびしいからもう嫌だ!

先生はほんとうに皆に強くなってほしいからきびしく指導をする。

先輩は自分たちもそのように自分の先輩たちにきびしくされたからあなたたちにも同じようにきびしくあたる。

たいていはね。

高校生なら当然そのくらいわかると思うが、中学生には理解しがたいかもしれない。

指導に疑問や不満があると思うけど、しょせん先生や先輩もただの人間。
パーフェクトな指導なんてあるわけがない。その疑問や不満、直接あるなら直接先生や先輩にぶつけるか、そこまでの気持ちがないのであれば同期で不満を稽古帰りに多いに語りあって解消してほしい(笑)。他校のみんなも似たり寄ったりだよ。

もし、めちゃくちゃきびしいが最高!言うことなし!なんて指導があれば日本一になってます。全国高校選手権大会を空前絶後の四連覇した九州学院みたいに(笑)。

 

3.先生、またはある先輩が嫌い!本当にムカつく!

これにはいい提案がある。

実際私がやったんで自信をもってお勧め(笑)。

 

その気に入らない先生や先輩を稽古や試合でぶっ飛ばしてほしい!(笑)

 

もちろん今はまだかなわないからぶっ飛ばされる毎日だと思う。

そこをぶっ飛ばせるようになるために毎日稽古してほしい。

幸い剣道は、防具をつけているから好きなだけにっくき相手に遠慮なく全力で打ち込める。

こんないい競技他にない!(笑)

例えばフルコンタクト空手やボクシングだと直接相手を殴るから、自分より強い奴とやり返される時は倍で返ってくるその痛みを覚悟しないといけないのだが、それはすごい恐怖だし、サッカーやバスケなどのチーム競技だと、やり返して余計不興を買うと試合でパス回してくれなくなったりするらしいしね。

実際私なんか高校時代、ムカついた嫌な先輩に地稽古になったらむちゃくちゃ打ち込んで、ほとんど喧嘩腰で稽古してた時がある。

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で、部内の練習試合で時々勝っちゃったりして。これが最高に気分がいい!

どうだ、この野郎!」と内心思ってましたもん。

それがそのうち「下剋上」と呼ばれて同期の中で流行った。

「おれもあの先輩に今日は「下剋上」するぜ!」とか言って(笑)。

先生にも腹が立った時、最後の地稽古でムキになって立ち向かっていった。

もちろんかなわないんだけど、時々先生もうまく対処できなくてやられた感というかムッとしている時があったりして少しは気分も晴れるよ(笑)

あと思い出したけど中学1年の時にちょっと嫌なからんでくる2年の先輩がいた。でもその1年後にはもう私の方が強くなっていたので、からんでこなくなったよ(笑)

 

なんて、そんなことができれば苦労しないよ・・・という時は以下の方も参考までに。

なんにせよ剣道は好きで続けたいが先生が嫌で剣道部を辞めたい・・と思うならやめるべきではないと思う。辛抱すべき

本当にムカつくのであれば前述のように、稽古でもう毎日ガンガンにぶつかっていけばいいと思う。

剣道の先生って「こいつ、見どころあるな・・」と思ってそういう奴をかわいがる人が多いから、あなたが毎回必死になって挑んでいけば、状況も変わるだろう。

もし本当に変な先生で、それで余計に先生の自分に対する不興を買うのが嫌であれば、できるだけあなた自身がその先生の言うことを気にしないようにすること。

剣道以外何も考えずに思いっきりやれる期間なんて長い人生で小学、中学、高校の時以外にない。大学に行ったら金がかかるのでバイトしたりしないといけなくなったりするしね。

先生の指導にどうしても疑問や不満があるのであれば、信頼できる先輩か、部長に相談してみよう。
もしくは他の運動部の先生に相談してみるのも手。そうすればその先生の違った面が見えてきて先生のことを少しは理解できるかもしれない。

例えばその先生は昔、自分の剣道の先生に同じように教え込まれ鍛えられたからそのようにしか指導できないんだとか、例え話だけど自分の息子さんが最近亡くなってその心の隙間を埋めるか、ふり払うのように剣道部の指導に入れあげているんだとか・・。

人に対して我慢ができなくなるのはその人がなんでそういう態度や言動をするのはその背景がわからないから。

それが少しでもわかるような気にでもなれば、まだ人間我慢できるってものだ。

 

ではその嫌な対象が、先輩の場合はどうしたらよいか?

その人を避けるようにしてもその人の方からどうしてもからんできて避けようがないのだとしたら、思い切って心許せる他の先輩か部長、または顧問の先生に相談してみよう。

同期で信頼できる仲の良い奴に相談するのもいいけど、気持ちの上で整理できても根本的な改善はその同期にはできないと思う。なので目上の人たちの力を借りるしかない。

ただそれによって先生や他の先輩があなたのために直接「あいつに変にからむな」などとその嫌な先輩に直接言ってくれたおかげであなたに対する嫌な言動をやめたとしても、確かにその人から恨まれる因を作ってしまう可能性はある。

そこは覚悟した方がいいかも。

でもそれが覚悟できないのであればできるだけいなすか避けるか我慢し続けるしかない。

一番いい方法はできだけ関わらないように注意し、向こうからからんできてムカついたり嫌なことがあっても怒ったり、反論したりせず、できるだけ我慢か軽くいなして大きく反応しないようにすること。

大きく反応すると向こうも面白がったり頭にきたりと大きい反応が返ってくるのだ。こちらの反応が小さいと向こうもつまらないのでだんだん相手にしなくなってくる。ただしあからさまな無視はアウト
無視されると人間一番頭にくるので・・。あくまで反応を小さく、短くするのがポイント。

何か言われても笑顔でさわやかにハッキリした口調で「まぁ、そっスね」とか、「あ、すんません!」とか軽く反感を買わないようにできるだけ自然にちゃんと相手の目を見て、さらっと、堂々と、きっぱり返すのがベター。

小さい声でごにょごにょ言うのもなし。「え?何?なんか言った?」とか言って嫌な奴ほどそこにからんでくるから。

 

4.がんばって稽古してもちっとも上達しないからもうやめたい。

自分は剣道に向いてないんだ、才能ないんだ・・・と思っているなら、自分には何が向いているかまずはよく考えてみよう。

自分は足が器用に動くからサッカーかなとか背が高いからバレーかバスケなら有利だろうとか、足が速いからやっぱり陸上にしようとかもし思うのであれば、たいてい体育の授業などで実際クラスメイトとやる機会はあるだろうから、明らかに平均よりも高い結果を出せるか確認してみよう。その時満足できる結果がでて、本気でやればもっと伸びるてごたえを感じたら他の運動に転向するのも手だと思う。

でもその前に剣道が上達しないという根拠や基準をよく考えるのが大事。

もし同期と比べて一番弱い、下手ということであれば同期のみんながたまたまあなたより運動能力が高かっただけかもしれない。それであれば練習試合に行った時などに他校の生徒と稽古してみればどうかわかると思う。自分の学校の同期が他校よりも強ければあなたが上達していないわけではない、たまたま同期のレベルが高かっただけだ。他校の奴より強くなれるんだからいいじゃないか。

それに他の武道やスポーツに転向しても同じように下位レベルかもしれない。その場合は単に自分の運動能力が全体から見て平均以下だったということなので転向しても無駄かもしれない。その場合文化部に転向することも検討した方がいい。

 

でもね。1つ私の経験談を聞いてほしい。

私の高校時代の同期で同じクラスにいたE君はの話。

彼は明らかに体育の授業でも平均かそれよりはちょっと下の運動能力しかなかったのだけど性格も良く、剣道部でも稽古の時、すごいがんばっていた。試合しても私より弱かったのだけど、彼は先生から指名されて副部長になり、最後まで団体戦のレギュラー(次鋒)としてがんばりぬいた。1、2年の頃はお世辞にも強くなかったのだけど3年の頃は立派な試合をするようになっていたし、地獄の夏合宿の時は副部長としての責任感を背負って稽古に励む姿勢は、皆認めていた。

それまでは部長以外に自分含め彼より強い部員は何人もいたのに、なんで奴が副部長やねん・・とか正直ちょっと思っていたのだけど、この時は「さすが副部長になっただけあるな・・。奴が副部長になったのは間違いじゃなかったんだな!」と思いましたよ。

そもそも剣道は日常生活にない動作を要求されるので、そう簡単に上達しないもの。

上達の結果が早くほしいのであれば、本やサイトを検索したり、Youtubeでうまい人の動画を見まくって上達するための情報にふれ、またもし身近に上手い人がいればそのコツを聞いてすぐ自己の練習に取り入れて部活の稽古を続けてみてほしい。

今は身近に教えてくれる人がいなくても昔よりネットによって簡単に情報が手に入る時代。ぜひそのラッキーな時代環境を活かしてもう少し頑張って続けてみよう。
その内、出小手がうまくなった! 抜き胴なら誰よりもうまい!奴には絶対勝てる!とかうれしくなる上達の証が増えてくる。

そしてさっきの例にあげたE君のように剣道は技だけじゃない。精神の強さ、責任感の強さも大事なのだ。周囲はしっかりそういうところ見ている。

そして将来社会に出たらそういうところの方がむしろ大事、評価される。
表面的に見えることだけで、結論を急がないでほしい。

 

5.先輩や同期からいじめにあっている。

これは問題。

大問題!

いじめをするような人間は剣道をやる資格がない!

もし部長の場合、言語道断!同期全員で顧問の先生に言うか、それでだめなら学校側に直訴してそいつには剣道部を辞めてもらうべきだろう。

これはどんなに強くて有名な選手でも関係ない。

部長ではなく、他の先輩数人の場合であれば、この場合部長に言っても彼にとっては同期だから何もできないかもしれない。

なので顧問の先生に相談すべきだろう。その時は同期の友達にも同席してもらうとなおいい。

顧問の先生に言ってもちゃんと対処してくれるかわからない時は、信頼できそうな他の運動部の先生にかけあってみよう。

またもし学校側も信用できないようであれば、以下の法務局に電話して相談してみよう。もし法務局が動いてくれるなら実際学校側に圧力をかけてもらうとよいだろう。

いじめてくるのが同期の場合は、1~2人なら我慢できるだろうけど同期の半数かそれ以上いれば、当然すぐにも辞めたくなると思う。

この場合、信頼のできる先輩か顧問の先生に相談して、そいつらをきびしく指導してくれるなり状況が変わらないのであれば、残念だけどすっぱりやめて全然良いと思う。

そんなひどい部にいる必要は全くない。

剣道が本当に好きで続けたければ親に協力してもらって、ちょっと遠くて月謝もかかるだろうが町の剣道場に通う手もある。

ただいじめも乗り越えて剣道を続けた時、君は自分に自信がつき、きっと精神的にも強くなるだろう。

その経験はこの先、生涯役に立つ。

俺はあのつらい状況にも負けなかったという強い自負が自分を支えてくれるし、いつかいじめられている友人知人が出てきた時、彼らの力にもなれる。

もし指導者になった時は、立派な指導者になれるだろう。

 

6.他にすごくやりたいことができた。

これも剣道部をやめてもいいパターンかと思う。

ただし本当に後悔しないか、剣道にまったく未練がないか必ず何度もよく考えてみた方がいい

少しでも未練があればそのやりたいことをやってみたが思ったより楽しくなかった、うまくいかなかったなんて場合、必ず後悔する。

あの時、剣道部をやめなければよかったと・・・。

だから、もし新しい他のことにトライしてうまくいかなかった場合も後悔しないという覚悟ができてから決めよう。

 

以上が管理人からの提案。

少しでも結論を出すための考えの材料や参考になるところがあればうれしい。

 

とここまでなんで長々と書いたかと言うと、自分のなんともやり切れない思い出があるからだ。

私が高校三年の時、私の一つ上の卒業された先輩で部長だったKさんがいたのだが、そのKさんの弟がすごく兄に似て剣道が強く、二年生ですでにレギュラー、先鋒をつとめていたのだが、急に部を辞めるといいだした。

二年生の時点ですでに三年含め部で二番目ぐらいに強かった(私は稽古でもほとんど勝てなかった)ほどの才能の持ち主だったので、次期部長は間違いなく、何よりも私はその才能を惜しんで必死に止めた。

しかし彼の意志は変わらなかった。

理由は同期とどうしてもうまくいかない(仲がよくない)という理由だった。

おそらく部長の弟で、さらに部で部長以外先輩たちよりも強いがゆえ、彼の言動の強気の部分など面白くないところが同期の中にあったのかもしれない。

この件は、私にやり切れない想いを残した。

確かにいくら剣道が個人技で、個人戦もあるとは言っても、一人だけで強くなるための稽古はできないし、一人だけで稽古しても面白くない。

ただあれだけの才能がそんなことで、消えるのかと。

その才能捨てるならオレにくれと言いたかったほどだが、本人にしてみればそれほど価値はなかったのだろう。

仲間が自分の存在を認めてくれないのに、そんな才能など彼にとっては何の意味もなかったのだ。

その時に気づいたことがある。

どんなに天才的な才能を持っていたとしても、その人の考えなり周囲との関係なりで、簡単に失われてしまうものだと。

それでもその時の悔恨は消えない。

そんな風に、自らの才能や可能性を捨てて欲しくない。

そんな想いからこの記事を書きました。

 

最後に、あ、あと一つあった。

 

状況や自分の気持ちや状況が変わるまで結論については先延ばしにし、しばらく「時が過ぎるのを待つ!」という手も(笑)。

では、ベストな結論とあなたの幸運を祈ってます!

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部活辞めたい時のイメージ