剣道男子、白道着に白袴はなぜ少ない?

剣道白道着と白袴

剣道男子に白道着に白袴が少ない理由とは

 

剣道男子、白道着に白袴はなぜ少ない?

剣道の男子は全体的に見ると9割と言っていいほど、藍染めの紺色道着、袴です。

これなんでだろう?って疑問に思ったこと、剣道経験者なら一度はあるんじゃないでしょうか?

 

実際、全日本剣道連盟の試合規則に、服装に関して紺色じゃないとダメという規定はありません。

確認したところ、以下の規定しかありません。

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第5条

服装は、剣道着・袴とする。

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小学生時代は、白道着に黒色の袴の子がけっこういます。

これは道場がそれで統一しているか、道場で特に決めておらず子供の好みで選択させているからでしょう。

 

中学生や高校生になると白道着はかなり減ります。

それは学校の顧問の先生の方針なのかわかりませんが、ほとんどの部員が藍染めの紺色道着、袴だから。

私のように中学から剣道を始める人も多いので、誰も疑問に思わないんですね。

 

私の所属した中学や高校の部活でも藍染めの道着、袴が強制というわけではありませんでしたが、男子は皆ほとんどが藍染めの道着、袴でした。

高校の時、一人だけ同期の中で、1、2番目に強い奴が白道着で黒袴でしたが、なぜか聞いてみたら単に中学の剣道部がそれで揃えていたからだそうです。

剣道部顧問の方針で、白道着、黒袴、または白道着に白袴に決めているとこあるんですね。

 

しかし考えてみると、高校男子の公式の団体戦では、白道着と紺色道着が混在したチームはあまり見たことがありません。

これは指導者側が精神的にも一致団結させるために意図的に統一していることが多いからでしょう。

その同期も先生から公式の試合は藍色の道着にしろと言われてましたが、我の強い男でしたら、ガンとして聞かず、白道着で試合してました。

幸いそいつは団体戦では大将だったため、妙に違和感なかったのですが(笑)

 

その時改めて思ったのですが、白道着の奴が少ない理由はだいたい以下の三つではないでしょうか?

 

(1)紺色の方がなんとなく男っぽい、強そう、かっこいいと感じている男子が多い

(2)白道着を着ると希少な存在のため目立つが、それだけに弱いとかっこ悪さも際立ってしまうから避けたい

(3)白道着はなんとなく女性か高齢者がするものと思っている

 

(1)紺色の方がなんとなく男っぽい、強そう、かっこいいと感じている男子が多い

 

一般的にそうか統計がないのでわかりませんが、私はそう感じていた方です。

男性は、黒っぽい色の方が「強そう」「男らしい」という印象を持っています。

しかしこれも白道着、黒袴かもしくは白道着に白袴の圧倒的に強いチームがたくさん存在していれば印象も変わってくるでしょう。

実際、公式の団体戦で男子が白道着、黒袴、または白道着に白袴で統一している学校は強豪校が多い気がします。

なぜかというと全国大会に出場して剣道雑誌に写真が掲載されるような学校でしかあまり見られないから(笑)。

じゃあなんで増えないのかというとそこで(2)の話になってくるのではないでしょうか。

 

(2)白道着を着ると希少な存在のため目立つが、それだけに弱いとかっこ悪さも際立ってしまうから避けたい

 

目立とう精神が旺盛な奴なら一度は「白道着にしてみっかな?!」と考えたことはあるでしょう。

さらに白袴にしたらすげー目立つじゃーん!と(笑)

でもそこでハタと気が付きます。

 

そうやって目立って試合で負けたらすげーかっこ悪いと・・・。
 
白道着白袴イメージ
 
もし県大会でチーム内でただ一人、白道着に白袴で出場して、一気に注目を集めたのに1回戦負け、もしくは団体戦でも自分だけ負けたとしたら、超笑い者です。

 

「おぉ、すげーあいつ!上下白かよ。強いのかなー!」

1回戦即効で負ける

「やべ、超だせぇ、弱いじゃん。ウケるー!(笑)」

 

こんな感じにこの話題で持ちきりになり、皆の記憶に残るとともに、しつこく語りつがれるでしょう

だから少ないのではないかと。

ただ一応白で上下でやりたい人は以下の掲示板見るとぽつぽついるみたいです。

> 男で白道着、着てる・持ってる人

ここでのコメント見ると「変わり者」と見られるのが気になるみたいですね。

最近では、世界大会でいつも韓国が、上下白にしているのがよく知られていると思いますが、日本国内で、公式試合で正装として白道着に白袴で統一しているところと言えば、やはり皇宮警察

機動隊の中でも限られた、それも全国トップレベルの成績を残した選手しかなれないという特練員によって構成された剣道最強集団です。

 

上下白は、武士の世界だと死装束として切腹する時にしますが、その点からその想像するに・・・、

天皇家を守護するという重責を担う皇宮警察ですから、その名誉のためにも下手な試合はできません。

そのため心を真っ白にしていつでも死を覚悟するぐらいの心構えで試合に臨めってとこでしょうか?(汗;)

▼皇宮警察に興味をもった人への参考情報
> 皇宮警察の仕事

 

 

(3)白道着はなんとなく女性か高齢者がするものと思っている

 

白道着や白袴は、女性か高齢者がするものとなんとなく思っている人はけっこういるみたいですね。

実際は別にそんなこと誰も決めていないですし、特定の大会ルールで決まっていたり、指導者が特に何も言っていなければ個人の好きにすればいい話なのですが。

現状は女性の方が白道着に黒袴か、白道着に白袴のケースは多いわけですが、これは自然な流れかと思います。

白=清潔」というイメージがありますからね。

女子は当然綺麗でいたい、綺麗と思われたいもの。

この方ブログでは、薙刀からの流れで女子に白が多いのでは?という見解でした。

> I Love kendo!

 
 

もしかしたら、どうせなら袴も白で統一した方がスッキリしてよくね?

と一般の人は思うかもしれません。

 

しかし剣道している人からすると問題が1つ。

白だと言うまでもなく汚れが目立つので頻繁に洗わないといけません。

白の道着は頻繁に洗っても色落ちの心配もありませんし、洗濯機にほおりこんで、洗えば済みますが、袴は洗った後が大変。

あのひだをアイロンをかけて、しっかりつけないとごわごわのまんまになりますから、そのアイロンがけがまた大変なんです。頻繁に洗うと当然、消耗も激しくなりますし。

 

そのため女子でも袴も白のチームは公式試合だけだったりする学校が多いのではないでしょうか。

 

また高齢者で時々白道着、白袴の人も見受けられる点について、これは経緯について本当のところはわかりませんが後述にてご紹介する中山博道先生が剣道界に与えた影響のためかもしれません。

 

なぜ剣道着は藍染めの道着と袴なのか?

 

これ私も最近まで知らなかったのですが藍染の道着を着用するのはちゃんと理由があったんですね。

藍染めは、藍特有の強い殺菌力や、防虫効果、血止め、化膿止め、さらに汗が酸化しにくく防臭などの効果があり、非常に衛生的だそうです。

以下のウェブページがその点について一番詳しく載っていたのでご参照ください。

> 藍染め文化.COM 「藍染の効果(殺菌・消臭・保温etc.)」

 

確かに藍染めの道着は、汗をたっぷり吸っていてそのまま翌日までほったらかしてもあまり汗臭くなりません。

これが藍染めの道着、袴が採用される最大の理由だったんですね。

 

剣道で白袴を始めた人は誰?

 

白道着、白袴ですが、これを最初に剣道界で始めたのは誰でしょうか?

どうやら最後の武芸者とも言われ、剣道、居合道、杖道の三道を極めた有名な中山博道先生のようです。

その理由と言えば、実はただ、「清潔にしておきたかっただけ」とか。

以下は「中山博道剣道口述集」の該当箇所です。

 

中山博道口述集

 

元来、道場は稽古が激しければ激しいほど塵でいっぱいになり、その上、各修行者の汗や脂で想像以上に非衛生的なものとなる。

私は道場を建て子弟を教えるようになって以来、この点に非常に気を使った。
そして、できるだけの方法をこうじた。また稽古着や袴がとても汚れ易いので、黒色や当時流行した縞柄の袴をやめて、白い木綿布で作らせてしまった

かくのごとくすると汚れがすぐ目立つから、結局、洗うことになる。したがって衛生的で、結果は誠によかった。初めは弟子連も厭な様子であったが、次第に慣れてきて、稽古の終わった後洗濯する者がだんだん増えてきた

私は自分の道場ばかりでなく、どこへ行ってもこれで押し通した。当時白袴は神官の常用袴で、稽古人がつけることなど、凡そ異常に思われていた。

ところが数年経つと京都の大会にもボツボツ白があらわれて、昭和に入って俄然増加し、今日に至った次第である。

白袴は中山道場の印だなどと噂するものもいたが、じつはただ、以上のごとき理由でしかなかった。

私の剣道界に残したものはこの白い袴だけかもしれない、と時折り苦笑することがある。

中山博道剣道口述集」~有信館の白い袴と面紐~ 編著 堂本昭彦 P194

 

現代剣道の成立に多大な功績を残した先生なので、締めのお言葉は、ひどく謙虚に感じます。

 

ただ白袴は当時神官しかしていなかったのでは、確かにおかしく見られてもしょうがないですね(笑)

ただこのような意図だとすると、確かに藍染めの道着、袴と違ってガンガン洗える白道着、白袴はもっと男子に広まってもいいのかもしれません。(藍染の道着は洗濯する度に色落ちが激しいですからね)

特に武道は中学で必修なったこともあり、臭いを心配する生徒も多いことを考えると、男子も白道着の積極導入、検討してみてはいかがでしょうか?

臭いを心配してぶーぶー言う奴は白道着を選択しろと。

ただどっちにしろちゃんとまめに洗濯しないと意味ないんですけどね(笑)

 

昇段審査は上下統一するのが無難

 

他に、上下違う色は年輩者は好まないという情報がありました。

Yahoo! 知恵袋

そうなると昇段審査では、上の道着は白、下の袴は黒というツートンカラーは避けた方がいいかもですね。

 

時代の寵児とならん

 

エンタメ剣道!の視点から提案するなら、「オレ、県下なら個人戦でもベスト4以上確実だぜ!これから普通にインターハイで活躍するからよろしく!」ってぐらい今後の自分の成長に自負がある強い人なら、男子部員全員がほぼ藍染めの紺色道着、袴の中、ただ一人、白道着、白袴でさらに白防具も揃えて公式試合に出てみてはいかがでしょうか?

顧問の先生が許すかどうかは知りませんが(笑)

女子にも清潔感アピールできますし、少しでもイケメンなら、さわやかに見えて剣道女子に超モテるかも。

 

そろそろ話題性アップのため剣道界にもそんなアイススケート界の羽生結弦君みたいな日本中の女子がざわつくキラキラスターが出てきてもいいかもしれません。

 

ぜひ時代の流行を先取りしてみせてください(笑)

 

(まぁ、男子からはめっちゃ嫌われてこぞってつぶしに人が押し寄せること請け合いですが・・:汗;)

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