社会人になってからまたやろうかと考えている人へ

社会人剣道

さて、社会人の皆様、お仕事お疲れ様です。

10代、20代前半のまだ学生の頃やっていた剣道を大人になった今にまたやってみようかと考えている人もいるのではないでしょうか。

当然まず考えるのは、また始めたとしても果たして仕事をしながら続けられるかどうか・・という点だと思います。

続けるために注意するポイント

剣道の稽古は指導者の下、団体の中であらかじめ組まれた練習項目に沿って一定のペースで進められるケースがほとんどのため、テニス、卓球、バスケ、サッカーなどのスポーツと違って各個人のペースでほどほどに楽しむ、というのは難しい部分があります。

ですので、道場の指導方針や練習内容をあらかじめ見学して、ついていけそうかどうかしっかり確認した方がいいでしょう。

やはり社会人になっても剣道を続けている人は、学生時代に好成績を残した人などがけっこういると思いますので、全国レベルや関東大会出場レベルだった人が数人いた場合、稽古内容もレベルが高く、練習量も比較的多いのではないかと思います。

逆に初心者が多い場合、ゆったりとしたペースで進むことになるでしょう。
とにかく運動能力に関係のない仕事をしている普通のサラリーマンや公務員であれば疲労が残って翌日の仕事に差し支えない範囲で稽古できるかどうかという点が一番の重要ポイント。

もちろんやるからには強くなりたいと思うでしょうし、試合にも勝ちたいという欲求が出てくると思うので続けるにしたがって稽古も激しくなってくると思いますが、なんにせよ剣道の稽古のせいで本業の仕事に悪い影響が出た場合それを言い訳にはできません。

むしろ社会人失格と言われてしまうでしょう。

いくら大会で優勝したりして強くなろうが、道場内で尊敬されていようが、会社内の他人から見たらしょせんただの「遊び」ですからね。

その点を勘違いしない方がいいと思います。

 

職場で注意しておきたいこと

例えば会社で仕事中に、

「なんか疲れているけどどうしたの?」

「いや、昨夜の剣道の稽古がきつくってさぁ。前回の大会で3位まで行ったから今度は優秀を狙えと師範の指導がきびしくなってきて!」

なんて自慢がてらに話したとします。その時同僚は心の中でどう思うでしょうか?

口では「へぇ~すごいな! 仕事もしてよくやるよ!(たいしたもんだ)」なんていったとしても心の中では、

『あぁ、そう・・。頼むからミスしてこっちに迷惑がかからないようにしてくれよな!』

せいぜいこんなとこでしょう。

私も一度、36歳の時に漫画家を目指して会社を辞め、八か月ぐらい仕事をせずに漫画を描いていた時、体も鍛え直そうと家の近くの極真空手の道場に通い始めったことがあります。

金がなくなってきたので派遣の仕事につきながら夜週に3日ぐらい道場に通い2年半ぐらいたった頃、稽古の疲れや稽古による怪我が仕事に影響を与えそうになってきたので問題になる前に辞めました。

剣道は防具をしているからいいですが、極真空手は生身でバチバチなぐり合うのですから上半身と足の痣が絶えなかったんです。相手の強烈な蹴りを足にくらってひどい青あざができ、腫れ上がって普通に歩けなくなったこともありました。

やめた一番のきっかけになったのは20歳で体重が
100キロもあり、大会で優勝空手バトルしたこともある巨漢に上段蹴りを頭に食らってダウンしたこと。

脳震盪を起こしてしばらく立てませんでした。

 

 

結局「こりゃまずい・・(汗;)。こんなこと続けてたら会社を休む日が出てくる」と思ってだんだん道場に行かなくなりました。
剣道は防具をつけているのでよほど激しい稽古をしない限り大けがをすることなど早々ありませんが、稽古の疲労によって翌日の仕事に影響を残す日が続くようであれば問題が起きないうちに踏ん切りをつけてスパッとやめてしまうことも必要かと思います。

肉体労働をやっている方は現場で事故なんて起こしたら洒落になれませんしね。

ただ道場の社会人クラスであれば、仕事をしながら続けることの難しさは当然お互いわかっていると思いますので、稽古量を適当なところで調整できるところも多いと思います。
しかし道場の知名度や実績をあげたくて、こっちのペースや意思をあまり尊重せずに指導者がやたらと大会への出場を押してくるところなどはあまり行かない方がいいでしょう。

無理して試合に出ても、後で自分が馬鹿をみるだけですから。

あくまで自分が剣道を続けてどうなりたいのか、「強い精神を培うためか」「大会で上位に食い込んで自分に自信をつけたいためか」など、納得のいくレベルや目標を明確にしておいた方が良いと思います。

 

竹刀と防具の持ち運びについて

あと気になる点としては、道場に通うのに面倒な竹刀と防具の持ち運びについてです。

道場に置いておけるのでならば仕事帰りに気軽に立ち寄れるでしょうが、そうでない場合、車で通っているのであればいいですが電車などであれば大変でしょう。

この点が、剣道が社会人になっても続けるのが難しいポイントですよね。

今は両手が使えるリュックタイプから、タイヤがついているキャリー式の持ち運びが楽な優れた防具ケースなどもあるので、そういうところはお金をケチらず良いものを購入した方がいいと思います。

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新しく防具を購入する場合

最後に新しく防具を購入する場合についてなのですが、防具は新品で高いものだと天井知らず。セットだと50万から100万もするものもありモチベーションアップにもなるのでお金に余裕のある人は学生時代に買えなかった憧れの高価な防具を買ってもいいと思います。

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逆に本当にお金がないという場合は、ヤフオクに出ている高級防具の中古品がねらうと良いでしょう。

ただヤフオクだとほとんど返品に対応してくれないケースが大半。面と小手は自分の体に少しでも合わないと稽古に支障をきたすので、胴と垂れに限定した方が良いかと思います。

やっぱり他人が少しでも使ったものは嫌で、かといって高級ものはまだ先でいいかなという人はセットで8~15万ぐらいの価格帯のものがお勧めというか、品質的にはそれで十分でしょう。

体が動きやすくて品質の良い防具の方が良いことはもちろんですが、防具の良し悪しと剣道の強さはよほどサイズが体に合わない、材質が固くて動きづらいなんてひどいものを身に付けない限り、まったくと言っていいほど関係ありませんからね。

竹刀だけは規定より少し重かったり握り部分が太かったりしたら大きく影響しますが、防具に比べたら社会人としては安いものですからとりあえず何本か買って練習した時に、今の自分の体力や身体特性にあったベストなものを見出していくのが良いでしょう。

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そういう自分も最近今住んでいる家のすぐ近所になんとあの勝海舟が始めたという新宿区の道場を見つけて、ちょっと剣道を再開しようかと心揺れてます(笑)。

では、私より先にこれから剣道を再開される方はがんばってください。

健闘を祈ってます!

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