社会人になってから初めて剣道を始める人へ

社会人剣道イメージ

剣道は己を磨く最高の手段

 

さて、社会人になってから何かのきっかけで剣道に興味を持って、始めてみようと思っている方へまずは一言。

エクセレント!

あなたはとても素晴らしい決断をされました。

剣道は、日本人として心身を練磨し、己を磨き高めるには最高の手段だと思います。

剣道の稽古での経験はきっとあなたにとってプラスになるでしょう。

剣道の何がいいかについては以下の記事にまとめましたのでまだ読んでいないようでしたらご覧ください。
>> 剣道の面白さとは

 

継続できるかどうかが肝!

ただしあなたも考えたと思いますが、問題は始めても続けられるかどうかという点だと思います。

最初はモチベーションも高く、道着、袴、防具と武道具一式をウキウキと喜び勇んで購入し稽古を始めたとしても、

思った以上にキツイ・・・、きびしい・・・と思ってすぐやめてしまったのでは、入会費、月謝以外にも高いお金を出して揃えた武道具一式が無駄になってしまいます。

ヤフオクなどで売るにも面倒ですし、買ってもらえたとしても良くて半値以下になってしまう可能性は必定!

それを考えると初心者の場合、気に入る防具にこだわって必要以上の高額な防具を買うのはお勧めしません。

ただ独身でかなりお金に余裕があるのでしたら高くても好きなものを買えばよいと思います。高くても満足のいくものを買えば、やる気もMAXで、そう簡単にやめられないでしょうから(笑)

※以下に、武道具が買えるお店のリストがありますので、まだ買う予定のお店が決まっていなければまずはこちらから探してみてください。

全国武道具販売店リスト

ただし日本全国すべてのお店を網羅しているわけではなくあくまで一部ですので、近くに見つからない場合は「自分の住んでる地域名+剣道防具」のキーワードでグーグル等検索エンジンを使って探してみましょう。

とにかく続けられるかどうか、もう一度体力面、仕事の都合などをよく考え、通う頻度や稽古内容の運動量など、道場の先生方とも相談、確認し、よく考えた上で決めた方が良いでしょう。

剣道の稽古は武道だけに、練習(稽古)している間は、テニス、卓球、バスケ、サッカーなどのスポーツと違って、気楽に自分の判断とペースでほどほどに楽しむ・・、というのが少し難しい部分があります。

なぜならスポーツと違って師範など指導者を敬い、彼らの言うことに必ず従って稽古をしなければならないからです。

社会人のスポーツクラブでは、商売という色が濃いため、指導者は先生とは呼ばれますが、学生の頃とは違って、こちらはお金は払うお客様であるという立場、強みがあるかと思います。

そのため先生たちは生徒が了承して自ら望まない限り生徒にきびしい練習を課したり、追い込んだりはしません。

ぶっちゃけきつければ勝手にすぐ座り込んで休んだってあからさまに怒られたりしませんし、先生の指導や言動がよくないと思えばクラブ側に電話やメール等でクレームもつけられるでしょう。

しかし武道たる剣道はそうはいきません。

その性質上剣道以外の武道、例えば柔道、空手、弓道、合気道などいずれも同様ですが師範の指導を無視して何も言わず勝手に休んだり、「すみません、ちょっと疲れたんで・・」とか言ってそう簡単に休める雰囲気は、普通の道場にはありません(笑)。

Kendo

それに自分の限界点を自分だけの判断で決めていたら、技も体力も向上しませんからね。

上下関係の礼にきびしい世界なので、師範の言うことは絶対とは言いませんが、すべて素直に「はい!」と返事してその教えをまずは受け入れる姿勢を持たなければなりません。

ただ最近は昔と違って、ちょっと厳しいと皆すぐやめてしまうか練習を続けられないため、サークル的に、ゆるく仲間内で楽しみながら練習する団体も少なくないようです。

 

調子が悪ければ、師範にすぐ申告しよう

もちろん本当に具合が悪ければ、師範にお願いすれば休ませてもらえますし、明日仕事ができないかも・・というぐらい極限状況まで毎回続くようでしたら、師範に稽古が終わった後、この練習量だと今後続けるのは難しいと素直に相談すればと途中から軽い休憩を取らせてもらえるようになるかもしれませんので、ぜひ相談してみてください。

また稽古を始めたばかりの初心者の内は、そう口にせずとも師範も様子を見て、本当にきつそうであれば休憩を取ってくれると思います。

できれば入る前道場の先生方に聞いて、必ず稽古を一度見学するなり、仕事の都合で稽古に来れない事も時々あると思うが問題ないか(文句言われないか)、練習はきついか、きつかったらちゃんと休ませてもらえるか等、最初から確認しておいた方がいいでしょう。

その時の先生の受け答えで続けらえるかどうか、そこでもうある程度判断がつくはずです。
あと1団体だけみて判断するのではなく、近所にあればですが2つ、3つ見て回るのがベストかと思います。

以下のページで、道場も紹介していますが、
> 全国道場案内

家の近くに見つからない場合は「自分の住んでる地域名+剣道場」のキーワードでグーグル等検索エンジンを使って探してみましょう。
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きびしいところ、ゆるいところと場所によってはかなり差がありますので、ここが一番自分に合ってそうと思うところに決めましょう。

ちなみにきびしいかゆるいかは先生(師範)の指導方針によります。

 
 

稽古日について

稽古日ですが、師範の都合によって稽古日や時間は決まっているところが多いと思います。

選べるのであれば仕事に影響しないよう稽古が多少きつくても続けられるよう、最初は金曜の夜か、土曜日の日中と夜、もしくは日曜の日中にした方が良いでしょう。

公務員や派遣社員の方など定時でだいたい午後6時半には帰れる人であれば、月曜~木曜の平日夜の稽古も全然問題ないかと思います。

 

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昇段審査を受けよう!

それと昇段審査は積極的に受けた方が良いでしょう。

昇段すればそれだけ自分の進歩がうれしくなり、やる気も起きますし、受かれば自信もつきます。
転職の際履歴書にも書けますし、初段までは普通にがんばれば誰にも取れますが、二段はがんばってもけっこう落ちるので、逆に取れればちょっと自慢できますしね。

 

海外の人の評価

余談ですが、将来仕事でも何でもいいですが、海外に出たいと考えているのでしたら空手、柔道、剣道、合気道のいずれかをやっている言うと、海外の人には好感をもたれますよ

特に剣道は日本古来からの歴史ある剣術として認知されてますし、特にウケのいいサムライをストレートにイメージさせますから、「武士道(辛抱強い!礼儀正しい!誠実!)」をしっかり学んで身に着けている日本人らしい日本人いうプラスイメージがありますからね。

剣道をやっていた経験があれば、日本の武道に興味を持っている人との話も盛り上がります。

私が日本に合気道を習いにきているカナダ人とスイス人の男性二人にすごい適当な下手な英語でしたが「自分は剣道を中学、高校時代にやっていたけど、剣道はストレス解消に最高だよ!なぜならやられたらおもっきりやりかえせる。それも竹刀で防具つけてるからおもいっきり打てる! それに比べて合気道は師範や嫌いな先輩にいくら投げ飛ばされても我慢ばっかりでそう簡単にやり返せないだろう?!」

と言ったら「なるほど!」とめちゃウケてました(笑)

ぜひ、剣道の世界に飛び込んで防具が擦り切れるまで、稽古がんばってみてください。

目的や目標を明確にしておこう

まずは2~3年で二段までを目標にしてみてはどうでしょうか。

または段位は気にせず、精神を鍛え直したい!稽古であの人に勝ちたい!または大会での試合で上位までいってみたい!などと決めてやってみるのもいいでしょう。

剣道は空手や柔道ほどひどい怪我の心配はありませんから、道場内で先生や先輩、入門時期の同期、後輩たちと良い関係ができれば、長く続けられると思います。

ちなみに、私が36~38歳頃、社会人になってから初めて始めた極真空手は、3年目に入って蹴りを出したり受けたりで足首にひどい内出血ができるなどひどい怪我が続いたり、20歳の若造ながら100kgの巨漢と戦ってハイキックくらってノックアウトされたのを機に、こんなの会社員しながら続けるのは無理!と思い終了しました(笑)。

剣道はいくら若手が強くてめっちゃ打ち込まれても、防具をしてるのでめったにひどい怪我をすることはありませんからその点についてはどうぞご安心を。

では健闘を祈ります!

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