片手面!これは男子なら、誰しも一度はやってみたいと思う技ではないだろうか?
とても届かないと思われる遠間から一気に一歩で飛び込んで相手の脳天を片手面でパーン!と決める。
または相手が打ち込んできた瞬間、振りかぶりながら左に半歩体を開いて相手の面や小手をかわしつつ、左手一本で相手の右面上部に竹刀を叩き込む。
上段の構えを取る者なら、相手が突いてきた瞬間、突きをかわすと同時にそれよりも早く片手面を決める!
そのスカッとする強烈なイメージ(笑)。
上段からの片手面は定番だが、中段に構える人間にとっても、やはり一度は夢見たことがあると思う。
上段に構える人にとっては、片手面ができない人は背が高くても上段に構えるメリットは少ないためほとんどの人ができると思うが、普通の身長、体格の人にとっては、握力だけでも強くないととてもできない。
右利きの人は当然左手の握力が相当強くないと、打った瞬間、いやそれ以前に振り上げた瞬間竹刀がどこかにすっ飛んでしまうだろう。
とはいえ左手の握力だけが強くてももちろん駄目で、左手一本で竹刀を自在に動かせる腕力がないと駄目だ。
なぜなら打ち込んで相手にかわされたりはずした瞬間すぐに左手一本で竹刀を自分の体まで引き寄せ防御できないと逆に相手に1本取られるリスクが高いから。
中段で相当握力、腕力が強くて可能な人でも試合でめったに見られないのは、そのように打った後のリスクとリカバリーの難しさがあるからだ。
何より、中段ではめったに見られない技のため、はずしたらかっこ悪い、恥ずかしいという思いも強いからだろう。
それだけに稽古でやってみること自体敷居が高い。
そんな憧れの技なのである。
>> 憧れの片手突き
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